千と千尋の神隠しの世界にタイムスリップする宿
群馬県四万温泉にある積善館は、現存する日本最古の木造湯宿建築として、開業300年以上もの歴史を持つ宿として知られていますが、この宿は、名作アニメ映画の千と千尋の神隠しの舞台とも言われた場所で、情緒溢れる館内では、歴史ツアーなども行なわれています。
そして、千尋とハクに会えるかのようなノスタルチックな雰囲気に溢れ、遠い時代にタイムスリップできるような独特の世界観に魅了されます。
また、群馬県の指定文化財に登録されている積善館は、元禄4年に建てられてから、今も、昔と変わらず、静かに旅人の心を癒し続けていますが、四万温泉は、病気の薬や治療法がない時代から、身体を治すために多くの病人が足を運んだことでも知られる稀少な雰囲気を色濃く残す温泉です。
なお、2000年に公開した千と千尋の神隠しの制作直前に監督がこの宿を訪れていたことや、映画に描かれる湯屋と世界観が、この宿のかもし出す雰囲気と酷似していることから、話題の人気旅館としても知られるようになりましたが、赤い橋を渡り、宿に向うとそこはまさに異次元の世界といえます。
また、本館と隣の山荘をつなぐ廊下はトンネルとなっていますが、このトンネルは、千尋が歩いた不思議な世界につながるトンネルのモデルともなっています。
人気アニメおおかみこどもの雨と雪の舞台、富山県みくりが池
異色人気アニメ映画として、多くの人の心に強い印象を放ったことで知られるおおかみこどもの雨と雪は、19歳の少女がおおかみおとこと出会い、恋に落ち、やがて生れたおおかみこどもの姉弟が成長して自立するまでを描いた感動的な物語ですが、子供たちが成長していく場所として、山深い景色が圧倒的な雰囲気を出し、観る人を独特の世界に惹きこんでいきました。
そして、おおかみこどもの姉弟が山中を駆け回るシーンに出てくる湖と山々の荘厳で雄大な風景は、富山県にある立山連峰と中新川群立山町に存在する湖のみくりが池がモチーフとなっていますが、映画の舞台ともなった富山県のみくりが池は、最大水深15メートル、 周囲約630メートルの青く澄み切った池面で、立山連峰三山を映して静かに佇む姿は神秘的な美しさを漂わせています。
また、このみくりが池の近くには、無加水、無加温で、白く濁る硫黄の香りがする掛け流しの湯、みくりが池温泉があります。
なお、おおかみこどもの雨と雪の映画の後半には、姉弟の弟の雨が、狼として生きるべく、引き込まれるように山に消えていくシーンがありますが、そのシーンのモチーフとされたみくりが池の美しい景色の荘厳な山々は、アニメでも実に神秘的に描かれていて、彼らの心象風景とも重なります。
エヴァンゲリヲン新劇場版序は神奈川箱根町の芦ノ湖がモデル
大人気アニメ映画のエヴァンゲリヲン新劇場版、序では、神奈川県の箱根町がモデルとなっていて、芦ノ湖北岸に作られた使徒迎撃のための要塞都市である第3新東京市として、劇場版では箱根町が存在しています。
そして、第4使徒シャムシエルの襲来時には、トウジとケンスケが避難所から抜け出した先の神社が箱根神社であるなど、エヴァンゲリヲンファンの間では、箱根は聖地として、多くのファンが聖地巡りに訪れます。
このような箱根は、人気温泉地としても、また箱根駅伝でも有名な温泉地ですが、芦ノ湖にある箱根神社は、人気の縁結びの神として、全国の女性が詣でる霊験新たかな強いパワースポットとしても知られています。
そんな箱根には、晴れた日には富士山が望める芦ノ湖スカイラインがありますが、そのスカイラインを走行すると路面から音楽が流れるメロディベープという場所が設けられていて、2015年4月から登場した新しいメロディベープには、エヴァンゲリヲンのテーマソングでもある残酷な天使のテーゼが流れています。
なお、この道の途中には、富士山を望む展望スポットや、ヤマトタケルの尊にまつわる伝説がある命之泉神社に湧く、清水の命の泉がある場所でもあるなど神秘スポットが多い場所でもあります。
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